京アニ放火事件容疑者逮捕、死亡率95%超 生を持って償うということ

こんにちはやぎなぎです!

皆の記憶にも新しい京都アニメーション放火事件、36人もの犠牲者が出た大事件だ。今回この事件の犯人である青葉容疑者が治療を終えて逮捕されました。その期間は事件発生から10か月、逮捕に及ぶまでの治療はまさにギリギリだったようです。

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引用:https://www.cnn.co.jp/photo/l/898768.html

死亡率95%超からの生還

逮捕されて病院に搬送された青葉容疑者のやけどは全身の9割を占めていたという。広範囲で重度のやけどを負うとやけどした部位から水分を奪われる。

その結果血液中の水分が不足して各臓器に十分な血液が行き届かなくなり、臓器不全を起こして死亡してしまう。壊死した皮膚から菌が侵入し、感染症を発症してしまうリスクもある。

青葉容疑者の死亡のリスクはその当時の推定で95%超だったという。

やけどのエキスパートによる懸命な治療

入院した病院ではお手上げの状態、そのためやけどを専門に扱う病院にヘリで移送される。そこでも油断は禁物だった。24時間体制で治療しながら状態をみて輸血などをおこなう。

手術は自分の正常な皮膚を培養して移植する「自家培養皮膚手術」を5回に渡りおこなった。この手術の成功は世界初となる、世界的にニュースにもなっていいことだが、治療しているのは大事件を起こした加害者ということでその当時は大々的に発表することを控えたそう。

生きてその罪を自覚して自分自信で償っていく

その後手術や治療の過程で色々な問題が発生したが1つ1つクリアしていき、容態は安定、今回の逮捕に至る。

今回の入院当時から必死になって治療してくれている医師たちの姿に容疑者自身の心境のも変化があったよう

青葉容疑者は現在のさいたま市で生まれ、定時制高校を卒業後はアルバイトを転々とした。21歳の頃に父親が職を失って自殺後、窃盗事件やコンビニ強盗事件を起こしていた。

 服役中は刑務官に繰り返し暴言を吐いたり、騒いだりし、精神疾患と診断された。出所後は、生活保護を受給しながら、さいたま市のアパートで暮らしていたが、音楽を大音量で流すなどの奇行が目立ち、住民とトラブルにもなっていた。

 青葉容疑者は近大病院でのリハビリ中、「意味がない」「どうせ死刑だから」「(自分は)意味のない命」などと投げやりな態度を見せた。食べ物の好き嫌いも激しく、病院食を拒むことも多かった。

 しかし、この医師が「私たちは懸命に治療した。君も罪に向き合いなさい」と繰り返し諭し、リハビリをさせると、次第に態度の変化も見られた。

 昨年11月の転院時、青葉容疑者は医師に「他人の私を、全力で治そうとする人がいるとは思わなかった」と漏らしたという。

引用:https://www.yomiuri.co.jp/national/20200528-OYT1T50182/

多くの命を奪った放火事件、もちろん許されることではない、極刑の可能性もある。しかしその罪を自分の命を落とすことで償うというのは違うと思う。

死をもって償うのでなく、むしろ奪った命の重みを背負って償って生きていく、返していってほしい。

「意味ない命」と言った自分のことを身を粉にして救ってくれた医師達、「意味ある命」にしてくこと、自分のすべきことを容疑者自身で見つけていってほしい。